人気ブログランキング |

赤米調理法

以前ブログにカメ型土器の実験を載せた事があるのですが、その時に食べた赤米の味が忘れられず、その後も赤米を食べています。
土器の実験結果を応用して楽に調理出来る方法も見つけました。

 ○7〜8時間、赤米を水に浸けておく。
 ○大きめの鍋に赤米を入れて、たっぷりの水で最初から強火(ガスレンジで最も強い火)で加熱する。沸騰してから2分後にアク水を捨て、水洗いしてから電気炊飯器でおこわ炊きする。その際に水量は基準よりも若干少なめにする。

これだけで赤米100パーセントのご飯が出来上がります。味覚には個人差がありますから、美味しいかどうかは保証の限りではありません。ただ、私的には焼き塩を振りかけて食べると赤飯に極めて近い味だと思います。白米に赤米を一割ほど混ぜて食べる方法が記載されていたりするのですが、私は赤米は単独で炊いた方が美味しいように思います。
赤米は玄米ですから栄養分が豊富で、白米の玄米以上に体には良いようです。
白米の玄米も食べましたが、不味いので食欲が出ません。赤米と白米の玄米とを比較すれば明らかに赤米の方が美味しいと言えます。

つまり、白米は美味しいが栄養分が足りず、白米の玄米は栄養分は有るが不味く、赤米は栄養分が有って、そこそこ美味しいという結果になります。
赤米の欠点は面積当たりの収穫量が少ない事です。そのために古代米は消滅したのでしょうが、美味しい味が忘れられず、赤飯という形が現代まで残ったのでしょう。
赤米が最も美味しい時の味と食感が赤飯とそっくりな事がその事を示しています。もしも赤米が不味かったのならば、なにも赤飯などで再現しようとはしなかったでしょう。

赤米調理のポイントはアク抜きにあります。そしてアクは沸騰した状態でないと抜けずらいようです。アク抜きが不十分だと不味いので箸がすすまなくなります。
古代の人々も当然ながら赤米の美味しい調理法を知っていたでしょう。だからこそ、調理器具たるカメ型土器を縄文時代の土器よりも小型化し、器壁を薄くして沸騰水を得易いように工夫したのだと思います。

赤米は確かに栄養分に富んでいるようです。連続して食べると体感出来ます。とは言っても値段が値段ですからね。。。
赤米調理法_b0110901_16373351.jpg

# by souyouroko | 2008-03-14 16:37  

ガラテク窯作り その14

○強度試験
2月は強風の月でした。冬はいつも風が強いのですが、今年ほどの強風は記憶にありません。風速30メートルもの強風が吹き荒れた夜などは目が覚めてしまいました。
風が強くては窯焚きは出来ません。しかし、おかげでガラテク窯の煙突の強度試験が出来ました。
普通は屋根を付けてから窯作りをするのでしょうが、屋根が後回しとなり、窯は我が家で最も風の強く当たる所に野ざらしにされています。しかも、煙突は廃材で作ったものですから、内心では強風で倒れるのでは?と心配していたのです。
何回もの強風に耐え、ガラテク窯の煙突はビクともしていません。(ビク位はしているかな?)
ガラクタも捨てたものでもありませんね。

↓ガラテク窯の煙突の基幹部分  ステンレスの煙突を鉄パイプで補強し、耐火レンガと耐火モルタルで接着してあります。
ガラテク窯作り その14_b0110901_11155457.jpg

# by souyouroko | 2008-03-02 11:16  

ガラテク窯作り その13

○これまでに判った事
昨年の7月から断続的に強制送風式のミニ薪窯の作成に取り組んで来ましたが、ほぼ日常的使用に耐える窯になりました。
強制送風式の利点としては、以下の点があげられます。
1、短時間での焼成が可能となる
2、完全燃焼に近い燃焼を実現出来るので、煤煙を減少させる事が出来る。
3、燃料の熱量を最大限生かす事が出来るだけでなく、雑木燃料の欠点である燠(おき)の残存を減少させる事が出来る。

又、欠点としては、
1、小さな窯に限定される。
2、送風機の音がする。
3、燃料の投入を頻繁にする必要がある。
4、薪を小割りにする必要がある。

といった点があります。

試行錯誤の末に辿り着いた構造は市販の小型灯油窯の構造に近いものでした。当初、焼成時間を8〜10時間と推測した根拠が市販の小型灯油窯の昇温速度でしたから、燃料の灯油を雑木に置き換えただけですから結果は当然と言えば当然の結果です。
灯油窯は燃料の供給を自動で行えますから便利です。薪となると手動での供給なので不便なのですが、そのかわり種類の異なる燃料を試す事が出来、範囲の広い実験が可能となります。

ドライヤー1個の送風量は1分間に1〜1.5立方メートルほどですが、安物は1立方メートルが限度です。ガラテク窯の推定必要最大送風量は1.7〜1.8立方メートルで、ドライヤー2個弱の風量が必要でした。7〜8千円で強力なブロワーも市販されていますから、もう少し大きなサイズの薪窯でも強制送風式に出来ると推定されます。

ミニ窯の場合には赤松燃料のように油分の多い燃料は必要では無いというよりも煤煙を増加させ、煙突ばかり加熱させるので、かえって不都合でした。油分は燃焼室から距離のある箇所に熱エネルギーを運ぶために必要なので、ガラテク窯のようなミニ窯には不向きのようです。

ロストルに使用した鉄パイプは当初は使い捨てのつもりでしたが、何回も使えました。送風が適切であれば、さほど高温にならず、火止め後も小型の窯のために急冷になるためと思われます。

強制送風式ですと、送風口の形状を工夫する必要があります。口が狭いと一部分だけの炎が強烈となり、窯内温度のバラツキを生じます。

七輪陶芸窯では炭火で囲まれた範囲だけが高温になるので、輻射熱が足りず又還元が強くなりがちなので、粘土を選ばないと水漏れをおこし易いのですが、8〜10時間の焼成であるガラテク窯であれば市販の小型窯とほぼ同じ位の焼きになります。

内容積を小さくすれば、より短時間で昇温するはずですが、薪の投入口の大きさや薪のサイズを、そうそう小さくするわけにもいきません。又、輻射熱と炎の強弱と性質、及び焼成時間とのバランスを考えると、ガラテク窯のサイズが実験用の薪窯として必要最小限度のように思われます。

以前製作した薪窯は、これよりはサイズの大きい窯でしたが、焼成に一昼夜を要しました。ガラテク窯も強制送風を用いなくとも昇温すると思いますが、やはり一昼夜近くかかると思われます。焼成の多様な要素を検討するには実験回数が必要ですから、10時間以内で焼成出来る窯は好都合なのです。

強制送風自体は灯油窯、ガス窯も同じなのですが、薪窯には導入されてきませんでした。しかし、部分的にでも強制送風を導入すれば、使用燃料の幅を広げる事が出来、燃料の熱効率の向上、煤煙の減少、焼成時間の減少に繋がるものと期待されます。又、灯油もガスも化石燃料であり、カーボンニュートラルを実現する薪燃料の効率的利用を考える上でも強制送風方式は検討に値すると思います。


現時点でのガラテク窯の仕様は以下のとおりです。

 ●焼き物雑記式強制送風式ミニ薪窯
  イ、製作費ーーーー−4万円
  ロ、内容積ーーーーー90リットル(内、釉薬ものの焼成可能容積は30×30×
                   30、焼成室の容積は40×40×40)
  ハ、構造ーーーーーー半倒炎式
  ニ、使用送風機ーーードライヤー2個(他に薪の投入口のエアカーテン用にドライ                       ヤー1個、 二次燃焼装置用に浄化槽用ブロアー1個)
 ホ、使用燃料ーーーーー主に雑木の割木
 ヘ、昇温速度ーーーーー素焼きは2〜3時間、SK7で約8時間、SK8で約9時間、 SK9で約10時間
 ト、燃料使用量ーーーーSK7で約60Kg、SK8で約70Kg、SK9で約80Kg
 チ、使用目的ーーーーー実験用

# by souyouroko | 2008-02-21 17:47  

ガラテク窯作り その12

先日、本焼きの3回目の焼成実験を行いました。
温度計温度で1250度でしたが、写真のようにゼーゲル温度ではSK8(1250度)完倒、SK9(1280度)半倒でしたので、以前よりも乖離が少なくなりました。
これは直炎式と倒炎式との併用では窯内の温度分布が不均一になるために半倒炎式の構造に変更したためです。直炎式の場合には焚き口を2カ所にしないと温度分布を均一にする事は出来そうもなかったからです。半倒炎式になったのは、ミニ窯のため煙突の引きが弱く、純然たる倒炎式では無理があるからです。
9時間半の焼成で1260度程度になりましたので、昇温速度の点ではマズマズでした。
それでも、焼き上がったものを見ると輻射熱が不足していました。この点はサヤを用いての釉薬ものの焼成が本来の目的ですから、大きな障害にはなりませんが、改善方法を考える必要はあります。
次回からはサヤを使用した釉薬ものの焼成実験もやっていくつもりです。

↓手前がSK8のゼーゲル、奥がSK9のゼーゲル
ガラテク窯作り その12_b0110901_1229507.jpg

# by souyouroko | 2008-02-15 12:30  

『茶碗の美』展に行ってきました


静嘉堂文庫美術館で開催中の『茶碗の美』展に行ってきました。
メインの曜変天目茶碗『稲葉天目』を見るのは3回目ですが、茶碗は変わらなくとも、見る側の目が変わっているので収穫が有りました。
曜変天目も、昨今は本物そっくりの再現?品を作る陶芸家が何人も現れているために、本物の影が薄くなった感もあります。
しかし、鉛等を用いて二度焼きする手法が本来の製法とは思えません。
私は<特殊的技術は一般的技術を前提とする>と考えているので、中国の中世における一般的技術の解明の延長上でしか曜変天目の完全な再現は無いと信じています。
とは言っても、チャレンジしなければ再現は無いわけで、今年は天目に少し力を入れる事にします。
『茶碗の美』展に行ってきました_b0110901_17593837.jpg

# by souyouroko | 2008-02-14 17:59